RECRUIT製造部
インタビュー 2015年入社 溝口 文也さん

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プロのプライドを持った、商品づくり

入社したきっかけを教えてください

はしづめ製麺の前は飲食業で働いていました。最初は居酒屋、次は寿司屋で、はしづめ製麺が3社目になります。料理して提供する側でしたが、はしづめ製麺の募集要項に「麺の開発」とあったのが面白そうだと感じて応募を決めました。採用前に工場見学や実際に仕事体験もさせていただき、製造業の面白さを実感しました。その時に自分もやっていけそうだと想像ができたことも大きいですね。ちょうどその頃、結婚して子供が生まれるタイミングでもありました。ライフステージの変化を機に、それまでの飲食業での働き方を見直す等、妻と話し合っていたことも転職の背景にあります。ライフステージや働き方が変わっても、「作る」ことには変わりなかったので、自分の中では前向きな気持ちで料理を作ることから麺を作ることへシフトしました。

 

「仕事体験」とはどういったものでしたか?

まずは専務と面接をして、そのあと都合の合う日に工場で「仕事体験」を行いました。2日間にわたり実際の製麺作業を体験させてもらいました。僕の時は麺の生地を成形する「ステージ」という作業でした。その後、工場全体と工程を一通り見学。体験終了後、働きたい旨をお伝えしたところ、採用が決まりました。

 

製造の工程全体を教えてください

まずは「ステージ」という、粉や水を機械に入れる工程です。生地を作る際の要となる工程で、水分調整が重要なポイントになります。水分量は日々の温度湿度、天候によっても変わります。続いて麺帯を綺麗に巻く工程です。「巻き手」と呼ばれる担当が、表面の凸凹や、欠けている部分はないか確認しながら、綺麗な麺帯になるように巻くスピードを調整しています。その次は「Aライン」「Bライン」で、麺の最終的な成形や厚みの調整を0.1mm単位で調整しています。規格に正しく合った商品の製造に向けて、とても重要な調整です。餃子の皮などは、「ライン」の工程で厚みを調整した後、手作業で規格サイズに型抜きをしています。蒸し麺を作るときは、専用の蒸し機を使っています。蒸し麺用の麺を成形・調整した後、蒸し機の中に通して、蒸された状態の商品を基準の長さにカットし商品詰めしていきます。「ステージ」と「皮の型抜き」は二人一組で行い、それ以外は一人ずつ担当をもって働いています。経験の少ない人は「ステージ」か「皮の型抜き」から始めます。二人一組で進めるので、教える側も丁寧に教えることができます。慣れてきた段階では、本人の適性も踏まえながら担当を希望する工程を聞くなど柔軟に対応しています。

 

溝口さんのお仕事と1日の流れを教えてください

生地から麺を成形する「Bライン」を担当しています。「Bライン」では主にお客様からの特注商品や翡翠麺のような練り込み麺を成形しています。朝8時に出社したら、在庫のチェックから始まります。その日の製造量は朝の段階で決定しています。在庫チェックを終えると工場の中に入って、そこからは麺を成形する作業に就きます。お昼休憩を挟んで再び作業に集中して、1日におよそ15,000〜20,000食を製造しています。最後は清掃をして、終業は17〜18時頃になります。

仕事の魅力や面白さを教えてください

麺の仕上がり度合いがすぐにわかるところです。普段と違うことをすれば麺も変わりますし、正しく作れば自分自身が思う麺を作ることができます。思い通りの麺が出来上がった時は「よし!」と嬉しくなりますね。私たちは0.1mm単位で麺を作っています。少しの変化でもお客様から「いつもと違う」と指摘が入りますし、調べてみるとやはり少し薄かったり厚かったり、麺の太さが違ったりするので、日々真剣に麺づくりに向き合っています。少しでも商品の規格から外れてしまうと、別の商品になってしまうので、正しい商品を作るということにやりがいを感じています。新商品を作る時も面白いです。生地のレシピはヌードルアーティスト(※1)が考えますが、そのレシピを実現するための試行錯誤ーーー生地の加減や、麺の厚さの調整に私たちが関わっています。美味しい麺の決め手となる最後のブラッシュアップなので、大変ではありますが、麺づくりのプロとしてやり甲斐を感じています。今後は自分達でも生地をレシピから考えて、お客様にご提案できるようになりたいです。

※1 飽くなき探究心をもって日々麺の可能性を追求する麺のクリエイター。

 

はしづめ製麺の社風について、また、どんな人が製造部に向いていると思いますか?

少人数で働きやすいです。橋爪社長、専務も親身になって話を聞いてくださるので、とても風通しの良い会社だと思います。社員同士のコミュニケーションも良好です。また、様々な一流ホテルやレストランに納品している実績も、社員として誇れるところだと思っています。製造部には几帳面な人や集中力が続く方が向いていると思うのは、どうしても同じ作業を続ける時間が長いので、大雑把な人だと散漫でミスに繋がる可能性が高まるからです。あとは、ものづくりが好きな方や、食品に興味がある方。そのような方であれば楽しんで仕事ができると思います。食関係の仕事経験がなくても問題ないですね。興味を持てればそこから始まると思っています。